2016-05-05 孔子の生きた時代

 孔子の生きた時代は、40歳頃になるとかなりの同年代の方が亡くなっており、生き残っている者は必然と年長者になり、それ相応のふるまいをしなくてはならなかったはずだ。ところで子供がこの春に中2となり、G/W後に所属の部活動に後輩が入部するといってここ最近急にしゃんとしてきている。人は上に立ち教える立場になるとそれ相応にいろいろ変ってくるものだろう。現代においては、40代以前に亡くなられる方はそれほど多くなく、惑ったときにも、さらに人生の先達である50代以上代の方にいくらでも教えを乞うこともできる。40代はまだまだ後輩である。今の人の年齢は昔に人の年齢にコンマ7~8掛けではないかと言われているが、これは人生における40代はまだまだ後輩でまたそれに甘えていることに起因していることも一部あると思う。

 

 もう一つ、四十にて惑わなくなるのは、人生の先輩にならしむべく、同年代の「死」の多さではないか。さすがに今でも40代ともなったらそれなりの数の「死」に遇うことになるだろうが、昔とは比べものにならないだろう。自分と同い年ぐらいの人がどんどん死んでいくのをみることで、「死」までの残された時間の中でできることに対して考えを整理しておかざるを得なくなり、惑ってなんていられなかったのでは・・・。

 

 これらように考えれば、40代で惑いをなくさなければならないのもなんとなくわかる。ただ孔子の生きた時代と背景は違えど、年齢に応じて成長することまたは変わることは重要だと思う。少しでも不惑に近づいていきたいものである。

 

 そいでは。